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『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』要約と感想

ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』は単なるお金や時間の使い方に関する本ではありません。

人生をどう充実させるかという“生き方の再設計”に迫った一冊です。

以下に本書のエッセンスと、読後に考えさせられるポイントをまとめます。

はにゃ
はにゃ

かなり面白かったです!


「もったいない」と思ってお金を使わずにいることが、本当はもっともったいない。

お金を貯めることが目的化してしまって、人生そのものを消耗している人が多すぎると、著者は警鐘を鳴らします。

たとえば若いうちにしかできない冒険や体験は年齢を重ねるごとに物理的にも精神的にも困難になります。

そのチャンスを逃すことで人生の“経験値”を蓄積できず、結果的に「小さな人生」になってしまう。

これはモノを持つことでは代替できません。


経験には「記憶の配当(memory dividend)」という特別な価値があると著者は説きます。

旅の思い出、子育ての時間、初めての挑戦──それらの経験は、その瞬間だけでなく、思い出として何度も“再生”され幸福感をもたらしてくれる。

この配当こそが人生を本当に豊かにしてくれる原資だという考えです。


ビル・パーキンスのもっともラディカルな提案がこの「ゼロで死ぬ(Die with Zero)」という考え。

蓄財に生きすぎるあまり、大切な時間やエネルギーを“無駄な労働”に費やしてしまう人が多いと指摘します。

死ぬときにお金が残っているのはつまり「無駄に働いた証拠」だというのです。


「死のカウントダウンアプリ」に象徴されるように、人生の残り時間を意識することが今の判断と行動を大きく変える──それが著者のメッセージです。

人は“時間”が無限だと思っているうちはつい後回しにしてしまう。

でも「あと何年生きられるのか」を意識すればいま何をすべきかの優先順位が自然と明確になります。


相続は「いつ渡すか」が非常に重要。

お金の価値は若い時ほど高く、年齢を重ねるにつれ享受できる“喜び”が少なくなるため、26〜35歳のタイミングで譲るのが理想とされています。

親が死んでから巨額の財産を受け取っても、すでに多くの機会を逃している可能性が高い──これもまた“ゼロで死ぬ”思想の一部です。


人生の各ステージで使えるリソース(時間・健康・お金)のバランスは変化します。

特に健康は時間とともに損なわれていくため、「まだ元気なうちに、やりたいことにお金を使う」ことが最重要

老後のために今を犠牲にするという発想には疑問を投げかけています。


人生の目標や夢には「いつでもできる」ものなどないと著者は繰り返します。

たとえば「世界一周旅行」は、健康と体力と時間の余裕がないと成立しません。

だからこそ、“今しかできない”タイミングで行動に移すことが後悔のない人生への第一歩なのです。


日本人にはあまり馴染みのない発想ですが著者は「資産を計画的に減らすフェーズ」を設定することをすすめています。

人生の後半に向けて、お金を“貯める”のではなく“取り崩して使う”設計が必要だという視点です。

はにゃ
はにゃ

ここは健康資産との兼ね合いもあるので一概には言えないかも?


守りすぎることが結局人生の機会損失になる。

年齢が若いときほど失敗してもリカバリーが効く。

だからこそ、もっと大胆に投資し、挑戦し、体験していくべきだという最後のルールは現代の「安定志向」に真っ向から異を唱えています。

はにゃ
はにゃ

安定した仕事=やりがいはある?と著者は言っています!


『DIE WITH ZERO』は「お金の哲学書」であると同時に「人生の設計図」でもあります。

特に30〜50代の“なんとなく働き続けている”層にこそ刺さる一冊

人生の時間は有限であり、先延ばしにした夢や経験は二度と取り戻せないことを再認識させてくれます。

読後はきっと「今、自分は何に時間とお金を使うべきか?」を真剣に考えたくなるでしょう。

経験を通じて思い出の配当を積み上げていく──
そんな生き方こそ、豊かさの本質なのかもしれません。

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プロフィール

中川晃平

関西を中心に約12年ほど動画クリエイターとして活動しています。

現在は大阪で動画編集スクール『どう旅』を運営しており、実践で使える動画編集テクニックを教えたり、制作した映像の添削なども行なっています。

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